Y邸(秋)
今年の2度目のメンテナンスは秋
事前に施工主様から写真情報をいただいことにより、無駄のない手配ができました。
今回は部屋の中から見て、秋の風が感じられるようにしました。
イメージは、イギリスの田舎を、夜汽車で一人旅をしているときに、車窓から見える家の灯かりの温かさです。すごくほっとし、とはいえ日本とは違う感性への興奮。
やがてスコッチが進み、心地よい眠りにつく・・・
カラーテーマは、白・ピンク・紫を基調にし 赤や黄をポイントに使いました。
植込みの下の方は、暗く感じられるイメージが強いので 白や黄をあしらっています。
ガーデンの中央には、ウメモドキ(赤い実)とその周りに紫のハーブ(メドーセージ)紫の実(ムラサキシキブ)を植えて彩を演出しています。それに誘われてガーデンにでると、真珠の木(白からピンクへ移ろう実)等の小さい植物で、さらにこだわりの演出をしています。
基本は英国カントリーガーデンですので、樹形は自由にのびのびと暴れる植物で演出し 今回の秋は少し「英と和の融合」みたいな要素で、植物を選び 全体をデザインしました。
日本人は、ヤッパリ 日本のエキスが少し入ったガーデンが心地よく感じられるようです。
彩は、基本ベースの色を決める事が重要です。今回はピンク・紫・白がベースですが、やみくもにいろんな色の花を植えても、全体のまとまりはなくなります。
秋という事で、花にこだわらず 実物と構成しました。
花材
ムラサキシキブ ムラサキの実
ウメモドキ 赤い実
コスモス
シューメイギク 白い花
ユリオプスデージ 黄の花
真珠の木 白からピンクの実
メドーセージ ムラサキの花のハーブ
当日は 部屋からレゲエ(ミュージック)がかかっていて、それは渋谷あたりの街角で流れている感覚と違い、すごく贅沢で素敵な時間が過ぎていました。ガーデンと音楽というのは、密接な関係なのだなと改めて痛感しました。埴物にも、精神的な肥料(ビタミン?)になっていることでしょう。
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