世界の緑化

メリッサ・ブレヤー
科学/気候変動
2017年5月18日


CC BY 2.0 Jaknouse

ホワイトオーク、サトウカエデ、アメリカヒイラギなどどこにでもある樹木個体群の中心地が1980年以来、西に移動してきています。

アメリカ合衆国の西部は、金の採掘という魅力の土地になったり、ホレス・グリーリーの「西へ行け、若者よ。国とともに大きくなれ。」というアドバイスが発せられる前からずっと逃亡者たちを誘惑する土地でした。

そして今、木々さえもその誘惑に抗えないのです。

過去30年間にどのように樹木個体群が移動してきたかを見る新しい調査によって、明らかに木々が西へ移動したことが分かりました。The Atlanticレポートには、「アメリカ東部の森林のどこにでもある種のおよそ4分の3―ホワイトオーク、サトウカエデ、アメリカヒイラギを含む―が1980年以来、その樹木個体群の中心を西に移動した。研究された半分以上の種も、同時期に北へ移動した。」とあります。


How the center of tree populations moved from 1980 to 2015. (Fei et al./Nature Advances) /CC BY 2.0

木は自分のものを拾うこともしないし、左に何歩分か移動することもないので、個体群の移動は、苗木が新しい方角へ広がり、古木が背後で消えていくことによって時を越えて起こることなのです。

気候変動が落ち着いているので、環境学者たちは、寒さを好む動物や植物が温暖な気候から北へ逃げるだろうと正しく予測してきています。そのため、気が北へ移動していることはそれほどの驚きではなかったのですが、西部への移動というのは当惑の種なのです。

しかし研究者たちは、これは雨に関係があるだろうと信じています。

「異なる種の気候変動に対する反応は異なっています。広葉樹―落葉樹―のほとんどが、湿潤地域の西部への移動を追いかけています。常緑樹―針葉樹―は主に北へ移動しています。」とこの記事の執筆者であるパーデュー大学のソングリン・フェイ教授(林学)は話しています。

その他に、木が西部に移動することをそっと後押ししているものとして考えられるのは、土地利用の変化、山火事、害虫の到来があるかもしれません。そしてまた森林管理の努力もあるのかもしれません。しかしフェイ氏と彼の同僚たちは、少なくとも個体群のエリアでの変化の少なくとも20%は、人類によって引き起こされた気候変動の影響を非常に受けている降水量の変化によって引き起こされているとThe Atlanticには記しています。

データとして、このチームは合衆国森林局森林資源調査分析プログラムを根拠にしています。これは、大きな国有林から高速道路近くのところどころに植えられた木まで、市の公園や郊外の開発地の木すべてを追跡している木の国勢調査です。

「これはモデリングの実験ではなく、予測でもなく、これは実証に基づいたデータなのです。この研究は合衆国の東部全体の全てに注目しているのです。」とフェイ氏は言います。

そして、全ての広葉樹が西部に向かい、針葉樹の親戚が北へ向かう一方で、東部はどのような運命になるのでしょうか?研究者たちは、森林の重要な生態学界が崩壊し始めるかもしれないと言っています。森林は、異なった種の集まったもので、そのなかで互いに作用しています。その混在しているものを変えることは、その特別な原動力を壊すサインになるかもしれません。

「もしあなたにグループの友達がいて、その友達がみんな他の場所に移動したら―別の場所の大学に行く人がいて、フロリダに行く人がいて―そのグループは、おそらくバラバラになるでしょう。私たちは、この木のコミュニティがバラバラになるかどうかに興味をもっています。」とフェイ氏は言います。

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translated by Yoko Fujimoto


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サミ・グローバー
ビジネス/企業責任
2017年5月16日


CC BY-ND 2.0 Land Rover Our Planet

企業、市民、政府がトランプ政権にパリの気候条約を守るよう促し続けているなかで、新しい分析が、気候に否定的な意見を唱える人々の主要な反論をなくしています。

それは、中国とインドが、気候目標を実際に何年も早く達成しているというものです。

気候アクショントラッカーによれば、少なくとも2つの国での石炭消費量の減少が、トランプ大統領の下のアメリカ合衆国が気候変動への対策のスピードダウンを十分「帳消し」にできるだろうとのことです。例えばインドは、2030年までに2005年の33〜35%排出量を下げると約束しました。新しい分析では、2030年までに42〜45%までになるだろうとしています。

気候分析家のビル・ヘアは、次のような重要なことを述べています。

「5年前、インドや中国が石炭利用をやめる、あるいは少なくするという考えは、到底越えられないハードルだと考えられていました。この国々にとって石炭による火力発電がエネルギー需要に対応するために必要なものだと多くの人が思っていたからです。最近の調査結果では、この2つの国が、この難曲を乗り越える道程にあることが分かります。」

だからと言って、この分析によって私たちは何もしなくて良くなるわけではありません。「帳消しにする」という事実は、アメリカ合衆国が世界(他の国々がステップアップしていると考えれば)に対して約束を破るという意味にしかならず、私たちはやはり条約の下に設定されたゴールに向かう道のりにいつづけなければいけないのです。しかし、このゴールは安全なレベルになるための警告を限定する機会がどこにあるのか、私達にはまだ分かりません。

中国が電気による輸送にも本気になっていること、インドが2030年までに全ての自動車を電気自動車にするという計画も上がってきているという事実から、石炭の燃焼量の減少が、両国の経済の他のセクターに移行するだろうと考えられます。そして、リーダーシップのバトンを拾った国として、非常に広い世界(アメリカ合衆国を含む)はこの国々についていかないわけにはいかないのです。

実際、例えば昨日すでにそのようなことは起きました。韓国の新しい大統領は10の大きな石炭発電所を閉鎖することにするのだそうです。同時に、より多くのビジネスと街が100%再生可能エネルギーへ移行するよう全力を傾けます。

アメリカにリーダーシップが4年、あるいは2年後にすらあるかどうか誰にも分かりません。なんということか!今日の見出しを昨日予測することも難しかったかもしれません。しかし、化石燃料からの移行は、その軌道からはずれることのできないところにまで来ているのです。

私たちはただ、そのスピードを上げなければいけないのです。

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translated by Yoko Fujimoto

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地雷除去兵―スーダンでは、およそ202の自治体でこのような問題に影響されている人々が130万人いると推定されています。

アラブ諸国地域における危機は、各国の始まり、歴史、度合い、複雑さで非常に異なります。

地質学と地理的に非常に多様なため、この地域は地震、乾燥、広大な湿地の移動、干ばつ、洪水、嵐、異常な気温、自然発生的火事、伝染病がおきています。気候変動は、この地域の水の希少さというすでにある問題を悪化させているようです。

ソマリアの国の機能停止のような危機、イラク、レバノン、パレスチナ自治区、スーダンでの長引く紛争が、多くの人々の移住、剥奪、系統的人権違反、人間発展への否定的な影響、人々のフラストレーション、怒り、暴力の蔓延へと導いてきました。

地域的、地質学的な力関係、権威主義体制、エスニック、宗教、部族の忠誠心が人々の自由や権利をそぐために組み合わせられました。統治と正当性の問題は集積され、結果としていくつかの場合オープンな紛争になりました。

2010年12月以来、アラブ地域は、平和的なデモ、市民運動、暴力的な紛争を通して未曾有の変化の波に直面してきました。若者に率いられたデモは、政治的な抑圧、経済的社会的不公正に不満を持っていることを露わにしました。そして、9ヶ月も経たないうちに、長期的な政権がチュニジア、エジプト、リビア、イエメンで交代させられました。シリアにおける市民の紛争の激化は、国境を越えて広がる可能性をもち、すでに不安定な地域を動揺させるだろうという懸念すべきこととなってきています。

どのように私たちはこれらの困難に対処するか
UNDPは国内外のパートナーと協力し、コミュニティーや国の暴力的な争いや自然災害を回避したり、軽減したり、扱ったり、助けたりします。私たちは次のようなことを、国とほとんどの国の地方自治体と協働しています。

・ 紛争予測地図、仲裁活動、国民対話を通して、紛争回避への支援
・ 安全保障、司法機関、地方統治システムや手続きを含む重要な統治や法の仕組みのルールを再建する援助
・ 暮らしの再建と経済の復帰の促進の支援
・ 平和的かつ安全確保の努力をしながら、また活動の開発を行いながら女性の役割の拡大
・ 自然災害のインパクトを軽減するための危険分析、早期警告および準備をする国家的能力の開発
・ 危機的状況にあるときに国のオフィスを支援するための、早急な危機対応の提供

危機の複雑さと強烈さ、現存する干渉のための対応能力と機会を基にして、UNDPは、政策的なアドバイス、技術支援、SURGE要領の準備および、触媒シード資金を含む包括的なサポートをその地域内にある国々に定期的に優先させています。

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translated by Yoko Fujimoto

| 世界の緑化情報::気候変動・レジリエンス | 04:39 PM | comments (x) | trackback (x) |
メリッサ・ブレヤ―
科学/保護
2017年4月27日


Video screen capture Nat Geo

50年前、激しくインスパイアされたデビッド・バンバーガーは、知る限り最悪の土地を買い、土地の息を吹き返させました。

デビッド・バンバーガーは貧しい家庭に生まれましたが、死ぬ前に、そして完全にインスパイアされた地所管理人という役割を担う前に、ファストフードでものすごい成功をおさめた大物になりました。みなさんが思い浮かべるフライドチキン帝国を始めた誰かの話ではなく―でも美しい話です。

彼は自分の会社を売ったあと、バンバーガーは仕事を始めるために丘を手に入れました。「私の目的は、テキサスのヒルカントリーにある探しうるなかで最悪の土地を手に入れ、作り直すことでした。」とショートフィルム、セラで彼は話しています。水から石に至るまで。彼の言う「端から端まで雑木林で、草一本生えず、水もない、誰も欲しがらない」放っておかれすぎた5500エーカーの荒れ地に彼は腰を据えました。そして、「セラ、バンバーガー・大農場保護地域」が生まれたのです。「母なる自然に逆らうことをせずに、共に働くこと」で、美しく生命の満ち溢れる場所に戻すことができました。

下にある動画で、バンバーガーはこの保護地域の名前セラについて話しています。この言葉は「周囲を見回し目に見えるものすべてを振り返るために立ち止まり、小休止すること」を意味しています。「私にとってそれは、ウォルデン池にとってのソーローのように、『この荒れ地の管理者としての私の責務は?』と言う機会を与えるものでした。そして、私はそれは手をかけ共有するものだと信じているのです。」

ここでそのショートフィルムを見ることができます。インスパイアされる準備をしておきましょう!そしてもしあなた自身が土地に対して何か思いつくことがあったら、彼のアドバイス、これを受け入れましょう。

「ブルドーザーはいりません。いるのはチェーンソー、ねこ車、斧、工具、それからいつも外から来てくれる多くの友達、そして少しの時間です。中古の機器で構いません。—新しいものにお金を使う必要はないからです。—そして私がここでやったように、あなたの持ち物で成し遂げることができます。」

ビデオはこちら
Via National Geographic Short Film Showcase

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translated by Yoko Fujimoto

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