世界の緑化

2015年12月10日 アレックス・ウィルソン


ニューヨーク市内の手ごろな住居(アフォーダブルハウジング): Photo: New York Housing Authority

新しく建てる建物をエネルギー効率の高いもの、あるいはレジリエントなものにすることより今ある建物をそのようにすることの方がもっと大変なことはみなさんご承知の通りです。現存するものの数が多いので、この困難なことをやらなければいけないのです。アメリカ合衆国にある建物の多くは、50年後もそのままあるでしょう。

自然災害やその他の災害がおきたときに、修繕するお金があまりないところに最も大きなインパクトが降りかかります。

このことは、ニューヨーク市でのスーパーストームサンディ後に明らかになりました。何百もの手ごろな複数世帯住宅が設備面、長引く停電、機械設備の稼働不能といったダメージを受けました。


エンタープライズ・コミュニティパートナー
これは、複数世帯住宅のレジリエンスを改善するために2012年にエンタープライズ・コミュニティーパートナーズを始めるというコンテクストと一緒になっています。エンタープライズは非営利組織で、メリーランド州コロンビアに本部あり、国内に18の支部を持っています。ここは何百もの複数世帯住宅のデベロッパーと協働して住宅をよりよくより手に入れやすくしています。1982年に設立されたエンタープライズは、複数世帯住宅に180億ドル以上の投資をしてきました。

エンタープライズのニューヨーク支部は、市内の複数世帯住宅がスーパーストームサンディに甚大な被害を受けたことから、レジリエンスを訴えるために多方面にわたる努力をし始めました。

まず、ニューヨーク市内とその周辺の被害を受けた58の複数世帯住宅に綿密な査定を行いました。これらの査定は、先端をいく技術と建築会社、Arup、スティーブン・ウィンターアソシエイツ、MAP建築技師、P.Wグロッサーコンサルティングなどが行い、建物の修理やそのレジリエンスを拡張させるために必要なものを測定し豊富な情報を提供しました。

次に、エンタープライズの広く関係するエンタープライズ・グリーンコミュニティー基準(評価システム)が、さらに直接的にレジリエンスを明らかにするためにアップデートされました。2015年改訂版エンタープライズ・グリーンコミュニティーは2015年4月にリリースされました。

そして、エンタープライズは一年以上をかけて145ページのマニュアル、回答への準備:複数世帯住居建物のレジリエンスへの戦略を作りました。これは複数世帯住居の施設をレジリエンスにするための改造にフォーカスを当てたものです。このマニュアルは2015年11月30日にリリースされ、この記事の中心になっています。

[打ち明け話:私は、エンタープライズ・グリーンコミュニティー評価システムにレジリエンス測定値を合体させることで大きな役割を演じ、レジリエンスマニュアルの共同執筆者でした。] 私以外の執筆者には、リニアンソリューションズのジム・ニューマン、カーティス・ジンスバーグ建築のマーク・ジンスバーグ、エンタープライズのローリー・シューマンとトム・サヘイジアンがいます。エンタープライズのサマンサ・ヨストはプロダクションのコーディネートをし、ワールドスタジオInc.はアートディレクションとデザインをしました。


複数世帯レジリエンスマニュアルには19の項目があります;さまざまな建物のタイプに適用できます

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translated by Yoko Fujimoto

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ロイド・アルター
デザイン/都市デザイン
2016年8月4日


トロント市所有

トロントのジョン・トリー市長とジョー・クレッシー市議が、現在あるトロントのウォーターフロントからトロントを分けるレールコリドーの上に21エーカーの公園を作ると発表しました。コリドーの南の端にはコンドミニアムの壁があり、デベロッパーが公園を作るための何百万もの資金を投資する一方で、何千人もの居住者が公園の不十分な地域に引っ越しました。トリーのプレスリリースを引用すると:

「大きな街には大きな公園があります。トロントが大きくなるにつれて、私たちは公的なスペースを作るために大胆な行動をし、将来の世代が誇れるような街を確実に作る必要があります。これは私たちの街が経験する方法を変えるかもしれない土地を保証する最後のチャンスです。」とトリー市長は言いました。

クレッシー市議は街の拡大と公園をもっと多くする必要性について話しています。

「ダウンタウンの家をより多くの家族が選べば選ぶほど、より多くの子どもたちが遊べる場所、アウトドアを楽しめるところ、友達とリラックスできる場所が必要になります。この街の未活用の場所を美しく持続可能な公的スペースにすることは、まさにウィンウィンなのです。」とクレッシー市議は話しました。


これは全く正しく、ぴったり合っていて適切なことです。というのは、この土地、フロントストリートの南は「公的なプレジャーグラウンド」として取っておかれたところだからです。


1852年に市の調査員ジョーン・ハワードは、ここに美しい公園を設計しました。それは「市民のリクリエーションのためにドライブ、散歩、低木が楽しめる」場所として完成していました。


しかし、トロントは常にレクリエーションよりお金を儲け、そのため線路がその場所を盗み、それでも足りないときはハーバーも使ってもっと多くのお金を儲けました。人々が素敵な歩道のようなところでおしゃれにお金を使いたいと思わないのが街なのです。


そのため、この発表は驚きでした。私の最初の反応は、私が生きている間には決して起こらないだろうということでした。というのは、線路は非常に扱いにくいもので、何年も単なる歩道橋の建設を妨げたからです。線路は空中権を持っていて、今や何十億もの価値があります。前回誰かが線路の上に建設することを提案したときには、カジノをめぐる何十億ドルもの計画でした。それが…公園に?ダウンタウンに?

このプレスリリースではプロジェクトのための資金について言及されませんでした。トリー市長や郊外の議員たちは増税に反対し、色々なものを削減、交通機関への予算も削減しています。


しかし、空間をとることについて、ジョーン・ロリンクはこれをどのようにやってのけるのか真剣に考えてきていると述べています。

27フィートレベル上空の空中権はCNレール、トロントターミナルレールウェイとメトロリンクスのものになっています。というのは、市がそれを認めたからです。けれどもコリドー上の空中権を個人的に買うという可能性をデベロッパーが活発に模索したことで、議会の基調が変わり、9月にスタッフレポートが発表されるときに、線路上のスペース全てがオープンスペースとする公式の修正案が承認されるだろうとクレッシーは言っています。


OPAはこの空中権を蒸発させるかもしれませんし、鉄道会社が(さらに何年も)対抗することは疑いようもありません。しかし公園の土地になるべきで、公園の土地として約束された場所で、取り戻す権利はあるのです。ロリンクは次のように締めくくっています:

レールデックパークという提案は、トロントの過密中毒という増加する深刻な症状の一つに対応するスマートで長期的な展望を持っています。それ自体、600スクエアフィートの靴箱ユニットであふれる非人間的なガラスタワーが、いつか都会のご近所さんのようなもののあるより大きな社会、経済、健康上の利点のある安定したコミュニティーに進化するだろうというかすかな希望を約束しています。

これがトロントです。どの夢も妥協でした。でもおそらく今回は違うでしょう。

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Translated by Yoko Fujimoto

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2016年8月10日 ロヤ・シャリアット

2007年にニューヨーク市公園レクリエーション局の5ボローテクニカルサービス部は、ランドールズアイランドにある本部の屋上に最初の緑の屋根のシステムを導入しました。9年後、この緑の屋根は、35,000スクエアフィートを覆うニューヨーク市で最も大きな緑の屋根の一つとなり、地球上で最も大きなマルチシステムを備えた緑の屋根となっています。100レジリエントシティーズのチームは5ボローグリーンルーフを訪れ、市内サービスのアシスタントコミッショナーであるアーティ・ロリンズと話をし、革新的な緑の屋根のデザインへの生きている実験室からグリーンルーフがもたらす多重構造の利点までを学びました。


アシスタントコミッショナー、アーティ・ロリンズは、ニューヨーク市で最大の緑の屋根の一つに共存する様々なシステムについて説明しました

5ボロー緑の屋根は、30種類の成長システムから成っていますが、これは異なるプラントシステムが隣り合うものとしては唯一のものです。土は、伝統的なオーガニック土より軽く、スタイロフォームから作った軽い不活性物質を80%含んでいます。この屋根にはすべて猛暑、風、雨に耐える地元の植物やシダ類が植えられています。

ニューヨーク市のレジリエンス戦略の一部として、市は2050年までに温室ガス排出を80%まで下げるという意欲的な目標を設定しています。市の公園部は多くの方法でこの目標に向かって活動しています。例えば、この部内の1,000を超える建物は来年LEDに取り替えられます。アシスタントコミッショナーのロリンズは屋上緑化の多くの利点の詳細について次のように話しています。


・ ヒートアイランド現象の軽減:暑い夏の日に黒い屋根の表面温度は160°Fになります。緑の屋根は58°Fほどにします。
・ エネルギー効率:よくある室外機は、夏季屋上の160°Fの空気を取り込んでいますが、緑の屋根ではすでに空気が60-80°Fになっているのでそれほど稼働しなくてよくなります。緑の屋根は夏の初めや終わりには建物を十分に冷えた状態にし、建物はエアコンをつけなくてもよくなります。冬季は、緑の屋根は建物の高層階を暖かい状態にします。
・ 屋根の保護と長寿化:緑の屋根は紫外線から屋根を守り、屋根の膨張収縮を軽減します。因習的な屋上の寿命はおよそ20年ですが、緑の屋根はその2〜3倍の寿命になるので建物のメンテナンスコストを節約します。
・ 水質の向上:緑の屋根は、建物から出る雨水の流出を50-90%軽減します。それは建物からの雨の流出と排水システムへの流入を止めるからです。緑の屋根は雨水に含まれるカドミウム、銅、鉛の95%、そして窒素とリンの30%)をろ過するため、環境汚染を防ぎます。


緑の屋根は100RCネットワークを通じて増えています。トロントは北アメリカで最初に新規に建設する建物の屋根を緑の屋根にしなければいけないとしました。屋根面積が21,527スクエアフィート(200平方メートル)最低でもある建物は、緑の屋根を作ることが求められています。そのため市には現在およそ450の緑の屋根があり、市はコストを援助する「エコルーフ奨励プログラム」を用意しています。シカゴ市役所には38,000スクエアフィートの緑の屋根があり、毎年市の光熱費のうち5,000アメリカドルを節約しています。シンガポールのナンヤン技術大学は、レクリエーショナルスペースを倍にするカーブした緑の屋根を備え、潅水のための雨水を集めています。


ナンヤン技術大学の緑の屋根(出典:インハビタット)

緑の屋根は、街の洪水レジリエンスを支え、気温を下げ、エネルギー効率をぐっと高めるコストカット効率の高い干渉物になります。ニューヨーク市5ボローグリーンルーフは、市のレジリエンスを構築するために市が自身の資産に投機するモデルとなり、緑のスペースを取り戻すよう奨励しています。

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2016年7月21日 ローレン・ソーキン、ヴィクラム・シン

100レジリエントシティズがもつネットワークの価値は、同じような問題を抱える他の街から学び、問題に取り組むこと機会を持つことができることになります。シンガポールで先週、私たちはアジア太平洋地域のチーフレジリエンスオフィサー、レジリエンスチーム、パートナーが一堂に会し、独自の学習とネットワークをつくる機会をもちました。

何日もかけて、この地域のメンバーである街は、共通する問題を共有し、実務家、パートナーの100RCのネットワークの新たな活用法を発見するために、またメンバーの街が抱えている問題をどのように強みにし、実行に移すかを学ぶために協力するために招集されました。

        

リバブル・シティズのシンガポールセンター職員の参加で、100RCスタッフは生きている研究室、開発への街の異なったアプローチをより良く理解するために没入型シンガポールツアーを行いました。

アジア太平洋地域の桁外れの地理的、文化的、社会経済的な多様性は重要ですが、サミット参加者たちは、共通する問題を明らかにし、政府間での協力を促進することが地域の街にとって必要であることを認識しました。

100RCプラットフォーム・パートナーと街のレジリエンスリーダーたちはネットワークを通じて共に新しいパートナーシップとの出会い、知識とノウハウを豊かにする方法を探しました。パートナーと街は、戦略が明らかにされたあとに推進力をもちつづけることがどうしたらできるか、長期間街が堪え、効果的になるよう街のなかで制度上のレジリエンス構築研究をする方法を模索しました。

最後に、私たちのアジア太平洋地域の新たなホームベースであるシンガポールオフィスの誕生を祝いました。ここで私たちの街とパートナーたちと蜜に働くことに興奮しています。することはたくさんありますが、将来に向けてこれ以上感動的なことはないかもしれません。

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translated by Yoko Fujimoto

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