世界の緑化
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キャサリン・マルティンコ
リビング/グリーンフード
2017年8月4日

CC BY 2.0 Comrade King

世界の食料輸送は、悲惨な影響を与える崩壊しやすい14の重要な「チョークポイント」に頼っている

理想的な世界では、全ての食料は自分たちのコミュニティの中でまかないます。知っている人が育て収穫した食べ物は、適正な価格で直接販売され、必要最低限の包装で新鮮な状態を楽しむことができます。というとこれは素敵なことのように聞こえますが、実際にはこのような生活ができるのは北アメリカのごく一部の人たちだけです。

地元でとれたものをまったく食べないなら、おそらく棚に保存されるための世界的な複雑な食料生産ネットワークに依存した食品店で買い物をしていることでしょう。それには役得があります。例えば冬に安いバナナ、大量のレモン、グリークサラダといったものが食べられることです。しかしこれには遠隔地の政治的環境的動きに簡単に影響を受けるというデメリットもあります。

2011年のアラブの春を例に取ってみましょう。暴力へとエスカレートし最終的にシリアの戦争を長引かせている世界的な抗議の原因は色々ありますが、ぐんぐん上昇する食料価格とカイロのパン不足を解消することにはなりませんでした。興味深いのは、これがロシア黒海地域からの小麦の輸入不足とつながったことです。ロシアは前の年の夏の干ばつで国内の小麦の需要に対応するため輸出を全て停止していました。

ロンドンにあるチャタムハウスの新しいレポートは、国際的な食料供給ネットワークの脆弱さに注意を向けています。現在4種類の穀物が主要なものになっています。とうもろこし、小麦、米、大豆です。これらは私たちが知っているとおり世界的な食料保障を担っており、およそ28億人の食料となっています。とうもろこし、小麦、米は一日の世界的な食料エネルギー摂取量の60%となり、大豆は世界的食糧供給(肉になる動物向け)の65%となっています。

これらの穀物は道路、鉄道、船舶によって国際的に運ばれ、チャタムハウスがリスクが高まっていると確信する14の主要なチョークポイントを通っています。このチョークポイントとなるものは、「並外れた量の交易の通過を通じた輸送ルートのつなぎ目」にあります。石油産業のチョークポイントは専門家の頭を支配しており、世界の食料は考慮する価値のないリスクとして無視される傾向にあります。

「このチョークポイントのうちの一つあるいはそれ以上の深刻なダメージが、供給不足と価格の急上昇を招くと考えられ、体系的結果として食料市場の限界を超える可能性があります。より多くのありふれた混乱がそれだけでおさまらず別の危機を引き起こし、遅延、食品の損傷、輸送費、強制市場対応、物価上昇と乱高下が加わります。」

これら14のチョークポイントの一つを除く全てが阻害あるいは分断を過去15年に経験しています。たった一箇所だけがまだで、ザ・ポストは、ジブラルタル海峡は「ブレクジット交渉の下でプレッシャーを受けているかもしれない」と書いています。

チャタムハウスのツイッター画像

チャタムハウスでリサーチディレクターをしているロブ・ベイリーは、これらのチョークポイントが非常に危険なほどに看過されてきたと話します。彼はワシントン・ポストに「これはパーフェクトストームへのグライドパスです。」と語りました。

チャタムハウスは、気候変動が状況を悪化させ続けるだけだと言います。特に干ばつ、嵐、洪水がいくつかの重要なチョークポイントを同時多発的に襲うかもしれないからです。

「(気候変動)の頻度が増え、異常気象の激しさが増し、規則的にチョークポイントがより多く閉鎖し、インフラの摩耗が大きくなるでしょう。海面上昇が統合した港湾オペレーションと沿岸貯蔵インフラを脅かし、高波による危険が増します。これは摩擦と不安定さの悪化を加速させると予測されています。またより多くの不作、その場しのぎの輸出管理を強制する政府のリスクが増します。さらに気候変動は現在の供給分断のリスクを増すかもしれません。異常気象がより普通に起こるようになるのにあわせ、別の場所で同時に混乱が起こる可能性は高まります。」

ワシントン・ポストは2012年8月に襲ったハリケーンアイザックを例に取っています。それは港を閉鎖し、ミシシッピ川地域のバージ船交通を不通にしました。

これは食糧の未来への悲観的予測であり、チャタムハウスは各政府に事態が悪化する前に別のルートや供給資源をつくるような対処をし始めるよう勧めています。一般市民には、チョークポイントについての議論が、地元の食糧ネットワークを構築し支援するのに重要であるという価値あるヒントになります。穀物の多様性とレジリエントなオーガニックで育てる方法は、産業レベルで単一穀物を生産するよりずっと安全で健康的なストラテジーです。産業レベルでの穀物生産は、世界での基準となり、その生産過程、植え付けや収穫から世界中への輸送に至るまでそれぞれで化石燃料に大きく頼っているからです。100マイルダイエット(それより短距離)食糧ムーブメントはただのトレンドではありません。それは繊細なものでもあるのです。

原文はこちら

translated by Yoko Fujimoto

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